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目次
ここまでの2回の記事では、
一回読めば役立つ!不動産キャリアアップ全体図【第1回】不動産キャリアの考え方
一回読めば役立つ!不動産キャリアアップ全体図【第2回】市場価値とキャリアアップとは
「時代」と「市場価値の評価構造」を整理してきました。 最後は、それを踏まえた「現在地の特定」です。
なぜ人は迷うのか?
答えは単純です。「現在地」が見えていないからです。
地図があっても、今自分がどこにいるか分からなければ、どちらへ進めばいいか判断できません。
『PCN キャリア把握マトリクス』
PCNでは、あなたのキャリアを「縦軸」と「横軸」のマトリクスで整理します。

「何ができるのか」という実力の深さを示す軸です。
単に指示をこなす段階(Lv1)から、自力で成果を出し(Lv2)、その「出し方」を自分の方程式として確立する(Lv3)までの深化を測ります。
再現の高度化(Lv4)のイメージ
「高度化」だけの説明ですとわかりにくいので、ここは補足を入れます。
確立した方程式を、より難易度の高い領域や異なる環境へ適応させる段階です。
不動産業務のイメージで言うと
例えば、物件そのものを販売するのではなく、価値向上前提で取引を設計できる状態です。
・リノベーション前提
・用途変更前提
・収益改善前提
・出口戦略前提
といった独自のバリューアップ視点で案件を組み立て、市況・顧客・物件タイプが変化しても同様の成果構造を維持できる能力を指します。
あるいは、実需・投資・法人・富裕層など、顧客特性が異なる領域でも成果を再現できる状態です。
取引相手が変わっても、成果を生むためのヒアリング構造・提案構造・判断構造が崩れないレベルの高度な再現性を意味します。
「その実力がどこまで届くか」という波及範囲を示す軸です。
自分一人(Lv1)から、周囲やチーム(Lv2〜3)へと広がり、組織や事業全体に影響を与えるまでの広がりを測ります。この軸を伸ばすとは、以下の概念を指します。
・自身の成果と再現で培った「モデル」を周囲に広めること
・自身の成果と再現で培った能力を活用して、他者や組織のビジネス課題の解決を推進すること
組織(Lv4)のイメージ: あなたの洞察や成果が、組織の意思決定を動かす段階です。
不動産業務のイメージで言うと
営業現場で得た「顧客の生の声」や「市場の違和感」を、仕入れ部門や商品開発部門へ的確にフィードバックし、会社の事業戦略や仕入れ基準そのものを変えさせるような影響力を指します。
マトリクスの横軸における「チーム」「組織」
こちらは、厳密な人数基準ではありません。
実務上の影響範囲をイメージするためのひとつの目安として理解してください。
・チーム → 概ね10名未満規模
・組織 → 概ね10名以上規模
これはあくまで人数の線引きではなく、影響の難易度や構造の違いを捉えるための区分です。
実際には、企業ごとの組織設計やレイヤー構造に応じて柔軟に読み替えて活用してください。
尚、このキャリア把握マトリクスにはグレーゾーンが存在しています。
“成果・再現性の縦の裏付けなしに、対象となる範囲への影響力を持つことは原則として成立しないことから、理論上発生しにくい状態と位置付けました。
もし、発生するとしても、それは超レアケースとしてご理解ください。
モデル① 20代後半の不動産営業比較
【市場価値が伸びる若手営業:28歳A氏】
成果Lv3 × 影響力Lv2 『習熟/示唆』
彼は単に売れている営業ではありません。なぜ売れているのかを理解しています。
・契約プロセスの言語化
・顧客課題の構造理解
・再現可能な営業導線の構築
さらに、自分の成功パターンを周囲に共有し始めています。まだ組織全体を動かすほどではないものの、確実に影響力が芽生えている状態です。
【市場価値が伸び悩む若手営業:27歳B氏】
成果Lv2 × 影響力Lv1 『独り立ち』
彼も売れていました。しかしある時、気づきます。
「自分が売れていたのではなかった」 顧客の事業成長、マーケット環境、偶然重なった外部要因。
再現性に課題があることに直面します。
成果は事実として存在している。しかし、持ち運び可能な実力へ転換できていない。ここが決定的な差になります。
モデル② 30代中盤の不動産営業比較
【市場価値が伸びる中堅:32歳C氏】
成果Lv3 × 影響力Lv3 『習熟/仕掛け』
彼は自分の成果を個人で完結させませんでした。
・成功パターンの仕組化
・チームへの再現移植
・組織全体のパフォーマンス向上
市場はこの領域を極めて高く評価します。価値を増幅させる力があるからです。
【市場価値が伸び悩む中堅:33歳D氏】
成果Lv3 × 影響力Lv1 『習熟/自己完結』
彼は常にトップセールスでした。「自分の実績がすべて」その信念で走り続けてきました。
しかし気づき始めます。同期や後輩が組織で戦い、自分一人以上の実績を創出している現実。
自分のロジックをどう他者へ伝え、納得を得るか・・・。
30代のうちに軌道修正の必要性を強く感じています。
現在地は優劣ではありません。
「設計の起点」です。
自分の仕事を振り返る際は、「事実」と「意図」に分解すること。
何をしたか「事実」
なぜしたか「意図」
に分けて照らし合わせてみてください。
今の立ち位置を正しく知ることで、初めて「次に解くべき課題」が明確になります。
この理論およびPCNキャリア把握マトリクスは、年収を直接的に算出するモデルではありません。
実務上の年収は、
・業種
・職種
・企業規模
・市場環境
といった外部変数によって、おおむね年収帯というレイヤーが形成されます。
そのうえで、同一の年収帯の中においても、 個人の市場価値には明確な差が生じます。
このマトリクスが扱うのは、
「その年収帯の中でどの水準の実力状態にあるか」という構造です。
成果・再現性・影響力は、 直接年収を決める要因ではなく、
「対象の年収帯の中で、どの価格帯で扱われる人材になるか」(市場価値)を決める要素です。

キャリアとは感覚ではなく「設計」です。 現在地が見えた瞬間、次の打ち手は論理的に決まります。 PCNはこの設計支援を行っています。
キャリアについて一度立ち止まり、あなたの市場価値を「構造」から引き上げるための戦略会議を行いませんか?
「自分のマトリクス上の現在地を客観的に特定したい」
「今の成果を、どの環境でも通用する『再現性』に昇華させたい」
「5年後、10年後も市場から選ばれ続ける戦略を立てたい」
「不動産業界の構造を知り尽くした専門特化の視点がほしい」
「転職前提ではない定期的なキャリアの壁打ちをしたい」
そんなお気持ちが少しでもあれば、遠慮なくご相談ください。
転職をするかどうかは、まだ決まっていなくて構いません。
「転職は手段。キャリアアップが目的です!」
キャリア設計。それは、人生の意思決定における最も重要な投資のひとつです。
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株式会社プロパティキャリアネクスト(PCN)
代表取締役 木下 尚徳
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