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前回の記事
では、20代で伸びる人の共通点として、「成果と再現を最優先する姿勢」について解説しました。
今回は、20代の強みの発見と活かし方について解説していきます。
実は、不動産業界の20代の方から、次のような相談を受けることがあります。
・周囲と同じように動いている
・努力量も少なくない
・しかし成果の伸びに差が出る
この違いは、能力差だけで説明できるものではありません。
「なぜ同じように頑張っているのに差がつくのか?」
この違いを生み出している要因の一つが、自分の得意な行動特性を理解できているかどうかです。
今回の記事では、TCL分析を用いて、自分が成果を発揮しやすい強みの活かし方を解説していきます。
目次
まず、TCL分析とは、森岡 毅氏の著書『苦しかったときの話をしようか』で提唱されている
「自分の得意な行動特性を客観的に把握するための分析フレーム」です。
簡単に言うと、仕事で発揮できる強みを理解するフレームです。
この理論は、適職選択(どの職業が適しているか?)の文脈で語られることが多い考え方ですが、活用できる場面はそれだけに限りません。
就職・転職のタイミングはもちろん、
仕事を始めた後においても重要な意味を持ちます。
なぜなら、自分の強みを把握するということは、
・どのような仕事の進め方で
・どのようなアプローチで
・どのような役割で
成果を発揮しやすいかを理解することに直結するからです。
自分の強みの把握とは、単なる自己分析ではありません。
成果を出しやすくするための基礎情報なのです。
人の強みには、ある程度はっきりとした傾向があります。
TCL分析は、その傾向を整理するフレームです。
ここからは、森岡 毅氏の『苦しかったときの話をしようか』から要約した情報でお伝えします。

不動産業界では「顧客・物件・市場の分析」や「収支・融資シミレーション」に強みが出やすいタイプです。
【このタイプの好きなこと】
考えること、問題を解くこと、人と議論すること、計算すること、勝つための作戦を考えること、勉強すること、研究すること、分析すること、知ること、予想を当てること
【このタイプの特徴的な趣味(代表例)】
戦略系ゲーム、将棋、チェス、囲碁、読書、プログラミング
【このタイプの向いている職種】
ファイナンス、コンサルタント、研究職、各種の士業、アナリスト、マーケティング企画系
仲介・売買・管理・住宅や投資営業等、不動産全般で多いタイプです。
【このタイプの好きなこと】
友達が増えること、人と会うこと、話すこと、話を聴くこと、SNSで多くの人と繋がること、人が集まるところに参加すること、人を紹介すること、オシャレを楽しむこと
【このタイプの特徴的な趣味(代表例)】
SNS、パーティーやゴルフ、旅行などのイベント、ファッション、グルメ情報
【このタイプの向いている職種】
プロデューサー業、営業職全般、PR/広報、交渉人、広告代理店、ジャーナリスト、政治家
業界問わず、3つのタイプの中では一番構成比が少ないタイプです。
【このタイプの好きなこと】
何かを達成すること、目的を定めて挑戦すること、仕切ること、変化を起こすこと、自分で決めること、人を引っ張っていくこと、責任ある役割を担うこと、人の世話を焼くこと
【このタイプの 特徴的な趣味(代表例)】
ランニング、ジム通い、トライアスロン、ストイックなもの
【このタイプの向いている職種】
管理職、経営者、プロジェクトマネージャー、プロデューサー、研究開発リーダー
どこに属するか判断が難しい人は、好きなコトを書き出して、その理由とともにどの属性かを割り出していく手法もあります。
この記事をご覧のほとんどの方は、すでに現職で仕事をされている方だと思います。
例えば、Tタイプなのに、Cの向いている職種(営業職全般)であるという方がいたとしましょう。
ここで誤解しては
いけません。
あくまでも特性を活かしやすい職種傾向です。営業職でもTタイプの特性をうまく活かして、Cの集団の中で光ることもできます。
但し、「強みとズレた土俵で戦うな」がこの本で語られている見解です。
それは、自ら弱みと感じる点を矯正することで強くなろうとするなということです。超端的に言うと、弱みの矯正は時間の無駄。強みを活かしきる土俵で戦うべきということです。
“世界⼀やさしい「やりたいこと」の⾒つけ⽅”という本があります。
その著者 ⼋⽊ 仁平⽒も、若いころに「自分の人見知り」を矯正するために100回のヒッチハイクに挑戦。しかし、ヒッチハイクをしたことで、「自分の人見知りは変わっていない」ことに気づいたことを記載しています。
特に20代は、特性上の弱みは”弱み”として認識する、最低限弱くても仕事として成立する方法の模索と実行までとする。
まずは、最優先で強みを徹底的に活かして成果を出す。
そして、その成果を再現する、他者に徐々に影響力を発揮する、キャリアアップ理論の実践に集中すべきと考えます。
その観点から、もし「強みとズレた土俵で戦っている」という実感を持っている方は、早めの転職も検討すべきです。
但し、どうして今の土俵で戦う選択をしたのか、この点を振り返っておかないと、「転職は手段、目的は強みの活かせる土俵で戦う」であるのにも関わらず、手段が目的となって、転職後も同じ轍を踏む可能性があります。
自分自身の過去に当てはまりますが、私のように新卒時の就職活動にほとんど力を入れていなかった」というような方は、具体的な転職活動の前に、強みや活かせる土俵の自己分析の徹底を強くお勧めします。
その一回の自己分析のステップは、この後続く長いキャリア設計を考える上での基礎となります。
基礎のない場所には、何も建てられません。さらに基礎整理を誤ると、努力も転職もすべてズレ始めます。
しかし、一度基礎ができればあらゆる応用に転換していくことが可能です。
TCLのタイプという自己特性を理解し、客観視できたら、
次は日々の業務の中でこの特性を意識的に活用していく段階へ移行します。
・特性を活かした仕事の進め方になっているか
・特性を活かした計画設計になっているか
・特性を活かした挑戦機会を設けているか
自分の強みを活かすこと。
これが成果効率を最大化するための基本原則です。
尚、本記事は自己特性理解に関する解説です。
成果を左右するのは能力の優劣ではなく、
「どの土俵で戦っているか」という適合構造にあります。
PCNでは、特性・成果構造・市場環境の適合度を体系的に整理しています。
20代、できるだけ早いタイミングで現在地を客観的に整理しておくことを推奨します。
気になる方は、無料キャリア・転職相談をご活用ください。
株式会社プロパティキャリアネクスト(PCN)
代表取締役 木下 尚徳
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